栄養添加物が加えられている無添加ドッグフード
完全な無添加は難しい
無添加ドッグフードなど、人間の食事にこだわるのと同じように、ペットの食事にも「無添加」で、安心・安全な物を…と考える人が増えています。無添加ドッグフードや無添加キャットフードなど、無添加のペットフードは、原材料に天然・自然のものを使い、不要な添加物は極力使わないようにしています。
しかし、天然のものを使用した良質な無添加ドッグフードであればあるほど、安定した栄養素を保つことは難しいと言われています。というのも、天然・自然の食材は当然のことながら季節や天候によって収穫量が安定しませんし、中に含まれる栄養素だって一定にはなりません。
したがって、一年中同じ金額で同じクオリティの完璧な無添加ドッグフードを製造・販売するというのは、現実問題としてかなり難しいことなのです。もし愛犬のために完全に無添加で安心・安全な食事を用意してあげたいと思うのであれば、春夏秋冬に応じた新鮮な食材を使用し、その都度栄養バランスを考えながらドッグフードを手作りするしかありません。
それができないのであれば、極力添加物の使用を抑えた、無添加ドッグフードを賢く選んで使用するしかないでしょう。
足りない栄養素を補う
特に、ビタミンAは、犬にとっては取りづらい栄養素と言われています。人間は野菜に含まれるカロテンを分解してビタミンAとして使用することができるのですが、犬の場合はカロテンを分解することができません。そのため食材からビタミンAを摂取することが難しいのです。
ですから多くのドッグフードにはビタミンAが添加されています。無添加ドッグフードと呼ばれるタイプのドッグフードはたくさん売られていますが、実際には100パーセント無添加・100パーセントオーガニック、という商品はほとんどありません。
無添加と謳っている「無添加ドッグフード」でも、食材から摂るのが難しいとされるビタミやミネラル、アミノ酸といった栄養素は、栄養添加物として加えられているものがほとんどなのです。