見た目のよさや食いつきを良くするために使われる添加物
食の安全を考える日々
口にする食材を選ぶときに「無農薬」や「無添加」といった点にこだわって食材選びをする人が増えています。
なぜかといえば、不必要な薬品や添加物を身体に取り込みたくないからです。もちろん食材に使われる農薬や添加物の量は、身体に害のないレベルであるように厳しく規制されていますから、過度に恐れることはないのですが、できれば避けた方がいいし、何よりも余計な薬品や添加物を加えていないもののほうが味わいも自然で美味しいですよね。
このように、食品や食材にこだわる人が増えてきたこともあり、ペット業界でも、愛犬や愛猫に与えるペットフードも、無添加のものを…と考える人が増えています。参考までに、従来のドッグフードの原材料に、どれだけの添加物が加えられているのかみてみましょう。
不要な添加物
ドッグフードの原材料表示を見てみると、鶏肉やサツマイモなど、さまざまな食材が記載されているはずです。
基本的に原材料表示は配合量が多い順に記載されているので、原材料の枠の先頭〜三番目くらいに記載されているものが主な原材料と考えれば間違いありません。原材料表示の中には、これら人間にもなじみのある食材のほかに、塩化カリウムやアスコルビン酸といった、あまりなじみのないカタカナ成分が加えられています。
これが添加物と言われるものです。添加粒は、食材から補えない栄養素をプラスしたり、食中毒を防いだり、風味の劣化を防ぐためにやむを得ず加えられているものもあります。
しかし、赤色○号や、亜硝酸ナトリウム、二酸化チタンといった添加物などは、着色や発色という見た目を良くするためだけに使われています。また、ペットの食いつきを良くするために甘みや食感をよくするための甘味料としてソルビトールや膨張剤などが使われていることもあります。
このほかにも市販のドッグフードの中には不必要と思われる添加物が数多く含まれているものがあります。添加物は本来の食材にはない成分であり、胃腸に負担をかけたり、消化がスムーズにいかないなどの問題を発生させる場合もあります。
安全性を考えるのであれば、ペットの食事として「無添加ドッグフード」を検討するべきなのです。